その12
トンネルを抜けたら、氷川側からの坑口も撮るのを忘れてある発見をした。
青梅線だ!!
青梅線の、奥多摩駅に着く直前のトンネルが姿を現した。
GPSも情報も何も持ってないオレがようやく時間と不安かという焦燥感から開放された一時だった。
廃線跡はやがてレールを消し駐車場の一部になっていた。
これは、行っていいのか…?
頭のなかで「GO!」サインが出てしまった。
100m手前とは打ってかわって一気に廃線跡的な雰囲気がなくなってきた。
石切場か何かかと思った。
振り返ってパシャリ。
先へ進む。
ん??
墓場の上のようだ。すげー所に線路通したんだな…
しかしここは眺めがよい。
奥多摩駅もこのように見渡せる。
先へ進むが…
倉庫?!行き止まり?!
いや、左脇に通路がある!!
人気のないことを確認して奥へ進む。
終 了
先に事情を説明すると、第一次調査の時、氷川第二トンネルの反対側の坑口には到達していたが、なにやら民間人に転用されているようで、入坑は不可能だった。
つまり、このトンネルだけは踏破できないことになってしまったのだ。
とりあえず奥多摩鉱業から氷川第二トンネルの反対側坑口までは既に踏破していたので、ここで第二次調査を終了。
やった、やっと奥多摩までついたんだー…
そして轍となって、先へ続いている。
左手は民家。もう氷川の街なのだ。
この先に何が在るのかは知らず…
見方によってはただの作業場の裏道といった感じだ。
うーん、廃線感が消えてる…
そして下に見えている街道は日原街道。伝説の集落、倉沢などへ向かっている。
奥多摩のラピュタ(通称)や
奥多摩町を制圧した気分だ。うそです。
鼓動が高鳴る。
この先には多分氷川第二トンネルあるはずだ。
(もっとも、この施設自体現役で使用されてるかは不明。むしろこの倉庫もちょっと廃墟っぽかった)
水根線探索終了、ということになった。このまま墓場を失礼しながら下り、日原街道を伝い青梅街道まで出て、バスで車を停めた滝の沢口まで戻った。
歩いたら2時間少々かかったこの距離も、バスだと呆気なく15分弱くらいで到着してしまい、今までの徒歩はなんだったんだろう、という虚無感に襲われたw
次のレポートでついに水根線完結!!