その1

東京都奥多摩町 2007年9月中旬・9月下旬


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小河内ダムが建設されるために、資材運搬用の貨物線が昭和27年に開通した。これが東京都水道局小河内線、通称「水根貨物線」である。
約5年間、運搬に徹したが、完成すると役目は終了し、この路線自体は運休となった。
しかし、奥多摩湖観光用の青梅線の延長としての構想はあったらしく、路線自体は高規格で、トンネルと橋梁ばかりだったが、結局その観光路線も開業することなく今に至っている。

では、その廃線を辿ってみよう。

※2回に分けて散策したため日付の違う写真を使用しています(特に水根周辺と氷川周辺)。ご了承下さい。


まずは車を走らせ水根駅まで向かった。


小河内ダムのすぐ脇にある、一瞬工事関係スペースかな?って思われそうな更地にあるのが水根駅跡である。
現役時代はこんな所まで蒸気機関車が輸送をしていたようだ。


線路は水根駅を出るとすぐに青梅街道をガーター橋で渡る。


ガーター橋の上は枕木は残っているものの線路は残っていなかった。
この上を歩いたらさすがに目立ちすぎるのでやめた。
青梅街道はこの辺でも非常に交通量は多い。休日なら渋滞もありえる。


ガーター橋を越えると、すぐにトンネルがある。中には線路も残っている。
水根トンネルである。昭和27年の完成。戦後7年とは思わせない立派な造りだ。


水根方面を振り返ってパシャリ。
このトンネルは資材置き場として使われているようなオーラがある。


水根トンネルの氷川側から見た入り口。
短いトンネルだ。


トンネルを出た時の光景。
草むしているものの状態は比較的よく残っているようだ。
左側の法面は最近補強されたものだろうか?


次に橋梁があった。これは青梅街道からも容易に確認できるものだ。
水根側に向かって撮影したものだが、少々草むしていた。


青梅街道から見た上部橋梁の写真。
この造りは青梅線の山間部にも見られる。


渡りきると、すぐに次のトンネルが待っていた。
銘板が確認できないが多分中山トンネルというトンネルだと思う。
しかし、長そうなトンネルだ。出口が見えない。


少し歩くとカーブがあってそこから出口の灯りが見えた。
…どんだけ途方ないんですか。汗



振り返る。出口に熊…じゃなくて同行していたテラえもんがライトも持ってないのに戻ってこい、と促すのであきらめることに。


というわけで第一次探索の時は、このトンネルを越えるのは断念した。
一週間後に飽きたらず懐中電灯を持って、単独で来るんだが…
次の写真からは、氷川まで全て第二次探索の時のものになります。


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