その1

広島県竹原市 2008年4月上旬


宛のない旅に出て、着いた場所は瀬戸内に浮かぶ小さな島だった。


白めの岩が海を明るい色にデコレーションする。
日本海育ちの私にはこんな海の色に違和感しか覚えない。

でも、嫌いじゃないよ。


ふと、なぜか隧道があった。
そしてその向こうには怪しい建物が。

これは一体…


トンネルの中には時代を感じさせるペイントがあった。

厚生省なんて、今の日本には存在しない。


喫煙許可…
今となっては不思議な文言だ。


そしてトンネルの向こうの建物が姿を現してきた。


廃墟だ。


中へ入ってみよう。

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